宮城県南三陸町に今年10月オープン予定の震災伝承施設「南三陸311メモリアル」は、大型バス駐車場を完備し、100人規模の体験学習にも対応できる、東北方面の教育旅行の新たなポイント。同館では映像や対話を通して東日本大震災の体験を自分事化して考える、防災教育プログラムやワークショップを用意。3月10日から団体予約受付を開始した。
同プログラムは自然災害からどう命を守るか、自分事として考え話し合うことがコンセプト。「災害当時の住民の証言映像から自分の思考を深めるプログラム」と「今日から実践できる防災の1アクションを持ち帰るワークショップ」という2種類がある。
「災害当時の住民の証言映像を通して自分自身の思考を深めるプログラム」ではまず、災害当時の体験を地域住民の様々な視点から語る映像を視聴。当時は中学生、消防隊員、病院患者だった立場からのリアルな声を聞き、自分事に置き換える問いかけがある。持ち帰り可能な、プログラム中で活用する防災ブックもある。
定員は10~60人(60人以上の場合は2回に分けて実施が可能)/料金(10人以上1人当り)小中学生400円、高校生640円、一般800円/期間は通年/所要時間60分間
「今日から実践できる防災の1アクションを持ち帰るワークショップ」は災害時の町民の体験談をもとに、今日から取り組める防災・減災アクションを考え、持ち帰るためのミニワークショップを取り入れたプログラム。
定員は10~200人(60人以上の場合は同館以外の町内施設での実施)/料金(10人以上1人当り)小中学生400円、高校生640円、一般800円/期間は通年/所要時間60分間
同メモリアルは「自分、そしていのちと向き合う」がコンセプト。大型バス駐車場を完備し、100人規模の教育旅行にも対応する。東日本大震災の基本情報や震災遺物、地域住民の証言映像などの展示、シアター、アート展示や交流展示などで構成される。
▼予約受付 https://www.m-kankou.jp/educational-travel/experience-meni/disaster-prevention/