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教育旅行

八景島シーパラダイスで「横浜SDGs探究学習ガイド」プログラムを中学生が体験

2022年1月18日

「ガイド」通して体験学習
実社会に触れ深まる理解

(公財)横浜観光コンベンション・ビューローは、横浜でSDGsに取り組む企業・施設を小中高校生向けに学びの観点から紹介した「横浜SDGs探究学習ガイド」を公開している。そのプログラムの1つを活用し、2021年12月11日、横浜・八景島シーパラダイス(シーパラ)で横浜市立南高等学校附属中学校の生徒22名が参加し、「横浜SDGs探究学習」が行われた。実社会で行われているSDGsへの取組について、「海育」の体験を通して具体的に学んだ。

■班ごとに情報共有、SDGsの取組課題決める

生徒たちはシーパラについて3日間にわたる事前学習を行い、5つの班が班ごとにコミュニケーションを図りながら情報を共有。それを基にシーパラで貢献できるSDGsの取組について、体験当日に発表を行った。

「プラスチックの海洋汚染に関する取り組み」「包装ゴミを具体的に減らす方法」「島内のチケットレス化」「カキの育成で海の豊かさを守る」「VRゲームで海のプラスチックゴミを体験する」等、各班が斬新なアイデアを盛り込みながら、シーパラで実現できそうな新たなSDGsの取組について、環境・経済・社会の観点から具体的に語り、各班3分で簡潔にまとめて発表した。

続いてシーパラの担当スタッフから、プロとして見た各班の課題について講評。「海の豊かさを守るため、ここでもカキの養殖で水質浄化を実践していますが、自然環境や生き物の力を上手に使う事も大事です」等、各発表内容について具体的にアドバイスした。

■うみファームで観て、触れて感じた疑問を整理

うみファームで実体験

うみファームで実体験

体験は4つある水族館の一つ「うみファーム」で行われた。海育をコンセプトにした水族館で、海の環境を身近に感じてもらい、楽しみながら観て学べるファームだ。

最初に東京湾の身近なクラゲを観察。次に岸壁マンションと呼ぶエリアへ移動。岸壁にはカキが付着し、小さな魚が泳いでいる。身を乗り出して生き物を探す生徒たちは、実に楽しそうだ。

「人のくらしと東京湾」というエリアでは、東京湾に流れ着く様々なごみと、そのごみが魚たちや人間に与える影響について学んだ。「いのち輝くアマモの森」では、海草のアマモが水質浄化に役立ち、二酸化炭素の削減につながる事、小さな魚たちの隠れ家である事等の知識を身につけた。楽しみながら深く探究していく様子が生徒たちの表情からもはっきり見えた。

■情報を整理し発表、アクション宣言も

体験後、アクション宣言を考える

体験後、アクション宣言を考える

八景島客船ターミナルに戻り、体験中に疑問に思った事等を質問。その後、最初に自分たちが発表した内容を振り返り、実現可能なものなのか客観的な評価を発表した。最後に2030年の夢を考え、それを実現するために各自アクション宣言を考え、何人かが自ら手を挙げ発表した。

中学3年生2人は企業に提案した内容について「VRゲームは無茶な提案かと思いましたが、ゴミ問題を自分の事として捉えることが大事だとアドバイスをもらい、なるほどと思いました」とコメント。「今日の体験を通しての手応えは」という質問には、2人とも成長を感じたと語り「将来は環境改善に貢献できる会社で働きたい」と語るなど、生徒たちはSDGsへの理解をより深めたようだった。


「横浜SDGs探究ガイド」は(公財)横浜観光コンベンション・ビューローWebサイトで公開中
https://business.yokohamajapan.com/education/sdgs/

教育家庭新聞 新春特別号 2022年1月1日号掲載

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