同館周辺の史跡めぐりとして、各種ウォ
ーキングコースも用意。関ケ原の戦いの
代表的な7人の武将の逸話に、関ケ原古
戦場を歩きながら触れられる
｢岐阜関ケ原古戦場記念館（関ケ原メモリアル）｣が、岐阜県関ケ原町に10月21日に新たにオープンし、同日にはオープン記念式典が行われた。同館内に用意された勢力図・布陣図などの解説図などを通じて関ケ原合戦の概要を学び、実際に史跡を歩くことで、慶長5年9月15日（西暦1600年10月21日）に行われた関ケ原の戦いの歴史を学べる。
関ケ原の戦いにおける｢徳川家康最後陣地｣に隣接して建てられた同館は関ケ原の戦いに至るまでの流れとその規模の大きさを伝えるため、1階に｢グラウンド・ビジョン｣として床面スクリーンを設置。縦4・5ｍ、横13ｍの曲面スクリーンの｢シアター｣も用意し、風や振動、光と音の演出により再現された関ケ原の戦いを体感できる。
また、2階の展示室では｢関ヶ原合戦図屏風｣などの実物史料や精巧な模造品を通して関ケ原の戦いの発端から終結までを学べる。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、現在、入館は事前予約制となっている。滞在時間は最大2時間だ。
また、関ケ原町の郷土・歴史を大切にしながら教育的視点・体験的要素を重視した施設として、｢関ケ原町歴史民俗学習館｣も併設されている。1階の｢多目的室｣は、最大100人を収容可能で、教育旅行時などのガイダンスや休憩スペースとして活用できる。壁面には｢関ケ原アーカイブス｣として、関ケ原の戦いに関連する書籍を多数所蔵し、誰でも自由に閲覧できる。
2階は、関ケ原の戦い以外の関ケ原町の歴史（壬申の乱、中山道、玉の火薬庫など）を展示する｢地域展示室｣のほか、地域に残る民具に実際に触れたり、歴史にちなんだワークショップが実施できる｢体験展示室｣が用意されている。
詳細=https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年11月16日号掲載
