令和2年7月豪雨でJR九州の熊本駅~人吉駅間などの特急列車のほか、快速列車・普通列車は八代駅~吉松駅間(肥薩線)でも当面の間運休となっている。特に、八代駅~真幸駅間の復旧の見通しが現時点で立っていない。鹿児島本線にも土砂流入などの被害があったが、鳥栖駅~八代駅間の快速列車・普通列車は8月3日から運転再開済み。
肥薩おれんじ鉄道も、八代駅~佐敷駅間が当面の間運休。くま川鉄道の湯前線でも、人吉温泉駅~湯前駅間の全線で当面の間運休となった。
平成28年熊本地震の影響で運休となっていたJR豊肥本線における肥後大津駅~阿蘇駅間が8月8日に運転再開。豊肥本線が4年4か月ぶりに全線開通した。
阿蘇神社では、現在も地震災害からの復旧作業が進められている。現在は国・同県・阿蘇市の補助事業として、2023年まで楼門の組み立て工事が行われている。
同県は熊本地震の記憶や経験・教訓を後世に伝えていくため、8市町村と連携し、「熊本地震震災ミュージアム」の取組を進めている。震災遺構は6市町村58件を現物または写真などによって保存。回廊型の震災ミュージアムを形成する。
8月1日からは、同ミュージアム震災遺構の1つである「旧東海大学阿蘇公社1号館・地表地震断層」の一般公開を開始。開館時間は9時~17時(毎週火曜休館)で、入場料は無料。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年8月17日号掲載