修学旅行で来日していた台湾の国立台南家齊女子高級中学の生徒76名と教職員、関係者の計84名が、5月27日に本校(埼玉県立草加高等学校)を訪問、本校の2年生と学校交流を実施した(寄稿/木田一彦校長)。
台湾の高校生は、日本語と英語であいさつ。
生徒らは主に英語で交流した。 |
2年生と交流。草加高の生徒は「新鮮な体験」
と語学や海外への興味を持った |
この交流は本校のグローバル教育の一環として、埼玉県知事部局産業労働部観光課の「外国人誘客連携事業」を活用して実施したもの。本校は平成25・26年度の修学旅行で台湾を訪れており、昨年度も台湾の学校と交流事業を行っている。
来校した84名は本校体育館で開催した「歓迎セレモニー」に参加した。台南家齊女子高級中学の張國津校長や双方の生徒代表があいさつしたが、台南家齊女子高級中学の生徒代表黄怡蓁さんは日本語で、羅翊禎さんは英語で本校生徒にあいさつをしてくれた。
続いて本校の書道部生徒が、書道パフォーマンスを披露すると、生徒も教員も大きな紙の周りに近づき、食い入るように見ていた。台南家齊女子高級中学の生徒からは、台湾の最新曲に合わせたダンスが披露された。
歓迎セレモニー後は、いよいよ教室での交流。来校した76名の生徒は9班に分かれ、各教室で、クラスの特徴を生かしたコミュニケーションが交わされた。折り紙やトランプなどを使い、英語、台湾語、日本語が飛び交い、生徒らはすぐに打ち解ける。
遠いと思っていた台湾を身近に感じられるようになった生徒が多く、語学への興味も湧いたようで、「台南家齊女子高級中学の生徒は、英語がペラペラ。もっと勉強すべきだった」「違う国の高校生と関わることが新鮮だった」「英語が伝わったときは、嬉しかった」といった声があがった。
また、「日本の伝統を伝えられてよかった」「交流会の時間がもう少しほしかった」という声も多く、携帯で交流を継続している生徒もいる。わずか2時間の交流だったが、帰り際には別れを惜しみ、なかなかバスに乗車できず涙ぐむ様子も見られた。
同年代同士で心を通わせて親睦を深める姿からは、国を越えて将来、世界で活躍し貢献できる基礎ができたと感じている。この交流を糧に、本年度の2年生が実施するグアムへの修学旅行に生かしてほしい。
【2015年6月15日号】