京都市教育委員会は横大路小学校と納所小学校を統合し、洛水中学校と合わせた小中一貫教育校を創設するにあたり、施設整備事業に係る基本計画策定業務を委託するため公募型簡易プロポーザルを2月14日に公示。
2031年4月を目途に現在の洛水中学校敷地に9学年の児童生徒が共に学ぶことができる施設一体型小中一貫教育校の創設が目指される。今回の委託業務では計画地における法的要件等を整理し、小中一貫教育校として必要な機能や施設の規模、既存校舎に対して必要な改修事項、必要経費等を明らかにする。併せてワークショップなどによる地域住民や学校等からの意見を反映し、基本計画を策定する。
基本計画の策定に当たっては、原案を複数案作成した上で比較検討し、現況調査やワークショップでの意見などを踏まえ、最終的な基本計画を策定。また、計画敷地の社会的条件、敷地条件および既存建物の法適合状況に関する現況調査、申請書類の作成並びに諸手続きを実施する。
なお、小中一貫校の設置にあたっては洛水中学校の教育活動を行いながらの工事となるため仮設校舎の設置を想定。そのため、教育活動への影響を最小限に抑えるための工程の検討および仮設校舎計画を検討する。
新校舎は既存校舎を有効活用しつつ、必要な施設を増築。なお、正門から正面玄関の周辺までをより開放的にするなど、よりよい施設配置とするため既存校舎の一部を解体撤去することも想定している。教室などの配置は子供たちの心身発育状況に配慮し、異年齢の交流・連携が促進されるように整備。特別教室の配置および設備などは各教科の実情を考慮する。
基本計画を策定するため、保護者や地域住民とのパートナーシップによる学校づくりの観点から委託期間中に3回程度のワークショップの開催を想定している。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年3月17日号掲載