兵庫県伊丹市教育委員会は(仮称)伊丹市立新学校給食第2センターの整備工事を委託するため公募型プロポーザルを1月15日に公示した。
現在の学校給食第2センターは1976年建築の建物を改築し、運用を行ってきた。2022年、第2センターの長寿命化を図るため耐震診断を実施。その結果、「倒壊または崩壊する危険性が高い」との評価を受けたことから耐震補強を検討してきたが、補強材を設置すると十分な調理スペースが確保できないとして建て替えが決定した。
現在、学校給食第2センターでは小学校9校に給食を提供。複数の学校の給食を給食センターで一括して調理し、給食時間までに学校に給食を配送して喫食する方式が取られている。
(仮称)伊丹市立新学校給食第2センターは、原材料の鮮度などの確認や根菜類などの処理を行う検収室や食品の保管室などからなる「汚染作業区域」、食品の切裁や加熱調理を行う調理室、配膳室、食品・食缶の搬出場などからなる「非汚染作業区域」、更衣室、休憩室、調理員専用トイレ、学校給食調理員が出入りしない事務室などで構成。
給食センターには食物アレルギー対応専用調理室を設け、他の調理作業と区分。専任の調理員が食物アレルギー対応食を調理することで食物アレルギー事故防止に努めることが求められる。
建設工期は2026年6月下旬から2027年9月末を予定している。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載