東京都教育庁は六郷工科高等学校、蔵前工科高等学校、荒川工科高等学校、足立工科高等学校、葛西工科高等学校、橘高等学校など都立高等学校6校の消防用設備等保守点検および防災管理定期点検を委託する事業者を選定するため希望制指名競争入札を2月3日に公示。
消防法などに基づき、定期的に学校の消防用設備等について適法な点検を実施。対象設備が常に正常な機能をもって運用できるよう適正に保守を行うことが目的。点検時期は「総合点検」を前期(4月から9月)、「機器点検」を後期(10月から翌年3月)に実施する。
点検する範囲は、①消火器具、②屋内・屋外消火栓設備、③スプリンクラー設備、④自動火災報知設備、⑤ガス漏れ火災警報設備、⑥消防機関へ通報する火災報知設備、⑦非常警報器具・設備、⑧避難器具、⑨誘導灯設備、⑩排煙設備、⑪連結散水設備、⑫連結送水管、⑬非常電源、⑭その他関連設備。
消火器具については、すべての設置場所、種類、製造年、型式、点検結果、機能点検の実施状況などを記載した一覧表を作成。消火栓用ホースおよび連結送水管については、設置場所、設置または製造年、耐圧試験の実施状況、次回耐圧試験予定年度および湿式・乾式の区分などを記載した一覧表を作成する。
消火栓用ホースならびに連結送水管の耐圧試験は原則として総合点検の際に実施。なお、耐圧試験は製造年の末日から10年を経過した機器について実施する。
また、当該校の防災管理者が選任されていることや消防計画が作成されていることを確認。自衛消防組織の編成員は防災管理対象物に勤務し、任務分担及び指揮命令系統を編成員が把握していることが求められる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載