群馬県千代田町教育委員会は小中一貫校の整備にあたり、2025年度以降に実施する基本設計および実施設計に向けて、実効性のある基本計画を策定することを目的に公募型プロポーザルを11月1日に告示した。
同町では千代田中学校、西小学校、東小学校など竣工後50年以上経過する校舎があり、多くの校舎で劣化がみられる。また、少子化による児童生徒数の減少も進んでおり、利用されない教室も増えている。そのため、より良い学習環境を提供できるような小中一貫校の新設を計画する。
施設一体型の小中一貫校を現在の千代田中学校の敷地内に設置。基本計画の策定に向けて事業者は、必要となる資料を収集し、計画地における敷地条件、地質条件、建築基準法および都市計画法等による制限の有無、インフラ整備状況、各種指導要綱上の条件などについて整理する。
事業者は以下の項目について整理および検討を実施する。①計画のコンセプト、②必要諸室、③小中学生の交流スペース、④適切な施設規模と配置(児童生徒の生活のしやすさと教員の働きやすさ)、⑤防災・防犯機能、⑥ユニバーサルデザイン、⑦必要な設備機器類、⑧環境配慮施設・設備(環境負荷低減、自然との共生)、⑨敷地内および敷地周辺の動線(歩行者、自転車、自動車)、⑩校舎など配置計画(新設校舎、屋内運動場、グラウンド)、⑪駐車場・生徒用駐輪場、⑫スクールバス(経路設定・運営方針)。
以上を踏まえて事業費の概算を算定する。また、小学生・中学生・保護者に向けたアンケートを実施。町民に向けては説明会を実施する。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年11月18日号掲載