愛知県一宮市教育委員会は市立小学校3校・市立中学校2校に施設耐力度測定調査を実施するため一般競争入札を実施した。9月9日に告示した小信中島小学校と大和南小学校は2025年1月17日まで、10月3日に告示した富士小学校、北部中学校、南部中学校は2025年3月31日までに業務を完了する。
校舎の構造耐力、健全度（経年による耐力・機能の低下）、立地条件による影響の3点の項目を総合的に調査。老朽化した学校施設の建替えや改修を行う際に補助対象となる箇所を選定する。
一級建築士の資格保有者で同種業務の実務経験者が調査にあたる。また、事業者は一級建築士の資格を保有し、技術的な管理を行う上で必要な能力と経験を持つ者を業務責任者に定める。
なお、調査業務は2018年に文科省が発出した｢公立学校建物の耐力度調査の実施方法について｣や、編集委員会が作成した｢既存鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造・補強コンクリートブロック造学校建物の耐力度測定方法（第2次改訂版）｣などに準じる。
旧耐震の棟については過去の耐震診断結果を活用。また、建物の劣化状況を適切に評価するため、建物全体を詳細に調査する。調査にあたっては綿密に現地を確認するとともに、市教委と十分な協議のうえ、支障がないよう実施する。
現地調査の際は適切な養生を行い、終了にあたっては後片付けや清掃を行い、現状を復元する。調査対象施設が学校施設であるため授業や行事を優先して調整。調査中は児童生徒や一般車両を優先して通行に注意する。また、必要に応じて安全対策の表示や誘導看板を設置する。
耐力度調査票の速報値については11月29日までに提出する。業務完了後6か月間は成果品の内容などに関して市教委からの確認に対応する。なお、事業者は第3次一宮市環境基本計画に準じ、環境負荷低減に努める。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年10月21日号掲載
