東京都日野市は市立図書館および学校図書館の業務システムを更新するにあたり公募型プロポーザルを7月1日に公示した。事業者の選定に向けて8月上旬にプレゼンテーションを実施。結果は8月下旬に通知される予定。2025年6月23日から30日の間に現行のシステムから新システムに入れ替えて7月1日から稼働。2030年6月30日まで利用する。
現行のシステムは2019年1月の運用・稼働開始から5年が経過し、図書館を取り巻く社会や環境の変化への対応や新しい図書館サービスを展開するため図書館業務システムを更新する。運用においては職員の運用負荷の軽減および経費削減を図るなど効果的な図書館運営が求められる。
学校図書館のネットワークと市立図書館のネットワークは、それぞれの体系で分離・独立する。学校系ネットワークは現在のところ、各校にインターネット接続回線を確保しているため継続利用が可能だが、システムへの接続は閉域環境とするなど必要に応じて新規調達や閉域網への切り替えを行う予定。
学校図書館システムはクラウドで提供され、小学校17校、中学校8校で利用する。「オフラインでも貸出・返却・蔵書点検等を行える環境を提供できること」や「市内の学校間で書誌情報を共有し、所蔵情報の登録および購入資料の受入が簡便に行えること。また、他校の資料を検索できる機能を有すること」などが条件となる。
オンライン蔵書目録「OPAC」については「直感的で使いやすいシステムであること」、「個人情報が保護されるシステムであること」、「児童生徒の利用にも配慮したシステムであること」などが求められる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年7月15日号掲載