埼玉県寄居町教育委員会は町立城南小学校(仮称)を2028年4月に開校するとともに、町立城南中学校の長寿命化改修を実施するにあたり、基本・実施設計業務を行う事業者を決めるため公募型プロポーザルを6月4日に公示した。
寄居町学校施設個別計画では鉢形小学校と折原小学校を城南小学校に集約化することが予定されている。小学校2校は建築から50年が経過し、児童数の増加も見込めないことから城南中学校区の集約化は喫緊の課題となっている。城南小学校(仮称)は城南中学校の敷地内に建設し、2028年4月の開校を予定。中学校校舎との一体利用によるメリットを活かした施設計画が求められる。
6月27日・28日には現地見学会を実施。7月16日までに企画提案書を提出する。企画提案において求めるテーマは3点。
テーマ1は「小中学校の連携強化が図れる施設の提案」となり、小中学校の交流など中学校の敷地に小学校の校舎を新設することのメリットが求められる。
テーマ2は「安心安全な学校生活の確保に向けた提案」で同一敷地に小学校と中学校が配置されることから校庭のゾーニングや異なる通学手段による安全な登下校などを考慮する。
テーマ3は「災害対策及び環境等に配慮した施設の提案」となり計画地に想定される災害における具体的な対策やライフサイクルコストの縮減などを提案する。
統合小学校を円滑に開校するため委員会を設置。委員会で統合に関する諸課題について調査・検討するため下部組織として部会を設置する。また、委員会での重要検討事項は地域住民と情報共有を図りながら進める。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年6月17日号掲載