静岡県湖西市は「湖西市学校給食センター整備・運営事業」をPFI法に基づき実施。事業者の募集および選定は公募型プロポーザル方式により行われる。
湖西市には小学校5校・中学校4校の自校調理場と白須賀地区共同調理場があるが、給食施設の多くは施設・設備の老朽化が進んでいる。小中学校では米飯・パンなどの主食とおかず、牛乳を自校調理により提供。幼稚園は外注によるデリバリー方式で提供しているが、現在の「学校給食衛生管理基準」に基づくドライ方式の導入や食物アレルギーへの対応など、安全な給食の提供に関して課題を抱えている。
今後も子供たちに安全・安心でおいしい給食を安定的に提供するため、新たに学校給食センターを整備する。これにより学校給食衛生管理基準等を満たす安全・安心な学校給食の提供を確保し、効率的な学校給事業の実現を目指す。
学校給食センターの対象校は幼稚園2園、小学校6校、中学校5校。1日あたり4000食を提供する。事業者はPFI法に基づき、湖西市と事業契約を締結。事業者が学校給食センターを設計・建設し、施設の所有権を市に移管した後、維持管理および運営などを行うBTO方式となる。
事業者は2024年11月に事業契約を締結し、2027年1月までに新しい学校給食センターを設計・建設する。その後、開業準備を進め、2027年度から給食の提供を開始。2042年3月末まで15年間にわたって維持管理・運営を行う。主な業務は、①施設整備業務、②開設準備業務、③維持管理業務、④運営業務、⑤市の実施する業務となる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年3月18日号掲載
