東京都教育庁は都立高等学校定時制(夜間)課程の学校給食予約システムについて、専門的な観点から現行システムの分析や学校担当者のニーズを把握し、円滑なシステム調達に向けて希望制指名競争入札を実施。開札予定日は11月28日。
都立高等学校定時制課程では「夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律」に基づき給食を提供している。働きながら高等学校の夜間課程で学ぶ青年の身体の健全な発達に資することが目的。現在、定時制課程を置く都立高等学校は53校あり、給食の提供方式は単独方式(14校)、グループ方式(38校)、外部調理方式(1校)となっている。
定時制課程の給食は予約選択制となっており、給食申込や喫食数の管理などの業務を行うため、給食予約システムを導入。各校に給食予約システム専用のPCを設置し、給食の予約管理を行ってきた。スタンドアローンのシステムが配置されているため学校ごとに管理ができるという利点があったが、グループ方式の調理校と受配校ではデータのやり取りを別端末で実施するため運用が煩雑になっていた。
2024年度に現行システムの機器がリース満了となることを受け、2025年度当初から生徒のスマートフォンなどから直接予約ができるオンライン化した新システムの導入を目指す。
2023年度に要件定義、2024年度から設計・開発などを実施する予定。なお、具体的なスケジュールは、受託者の提案結果を踏まえた上でプロジェクト計画書を作成。事業者は次期システム要件定義書案と調達仕様書案を2024年2月22日までに納品する。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年11月20日号掲載