大阪府豊中市は、学校図書館等蔵書管理システム構築・機器賃貸借業務の公募型プロポーザルを行い、富士通Japan㈱とFLCS㈱を選定した。2024年2月までシステム構築を行い、同年3月から29年2月まで稼働する予定。
同市は小学校、中学校、教育センター、市立図書館に所蔵する資料を一体的に活用することで、児童生徒の読書活動を推進し、生きる力を育むことを目的とする「とよなかブックプラネット事業」を進めている。市内の学校図書館は全校に専任の学校司書が配置され、市内各校と教育センター間で物流便を週に2回運行するなど、物流のネットワークも配備している。また現行システムではスクールネットに接続し、小学校、中学校、義務教育学校と教育センターの蔵書を一体的に管理し、公共図書館からの借受、学校間の相互貸借も行われている。
システムの更新は、個人情報等セキュリティに関する高い技術力や、トラブルで業務が停止しないよう高いレベルのサービスを常に安定的に運用できるとともに、GIGAスクール構想への対応や学校図書館を活用した授業を推進できることが必要となる。
新しい学校図書館等読書活動支援システムは蔵書管理システムに加え、学校図書館活用データベース、情報共有掲示板、電子キャビネット等の機能を有しており、蔵書管理システムと電子キャビネットを更新する際の機器調達や開発、また構築と運用、保守業務も行うこととしている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年9月18日号掲載