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新たな学校給食施設2学期からスタート 給食センター愛称「KAMU COME キッチン」 食育拠点として情報発信~国立市

2023年9月18日

東京都国立市は、2学期から新学校給食センターをオープンしている。施設名称は「くにたち食育推進・給食ステーション」、愛称は「KAMU(カム) COME(カム) キッチン」として、安全でおいしい給食を提供すると同時に、子供たちや家庭に、食育に関する情報を発信していく。

2学期からオープンした新学校給食センター「KAMU(カム) COME(カム)キッチン」

2学期からオープンした新学校給食センター「KAMU(カム) COME(カム)キッチン」

■老朽化から給食施設更新へ

同市は第一学校給食センターと第二学校給食センターを設置し、約55年間にわたり、市立学校に給食を提供してきたが、施設・内部設備の老朽化が進んでおり、安心安全で栄養のバランスのとれたおいしい給食を提供するためにも、給食提供施設を新たに更新する必要があった。

そこで同市では、20203月に「新学校給食センター整備事業方針」、8月に「国立市学校給食センター整備運営事業実施方針」を策定し、学校給食施設の更新に向けた方針を示した。同年10月には「国立市立学校給食センター整備事業」の総合評価一般競争入札を行い、代表企業にシダックス大新東ヒューマンサービス㈱、構成企業に㈱ナカノフード建設、日本調理機㈱、三菱電機ビルテクノサービス㈱、協力企業に㈱阿波設計事務所のグループが落札した。運営期間は387月まで。事業方式は民間事業者が自ら資金調達を行い、施設の設計・建設を実施。同市に所有権を設定した後、引き続き同施設の維持管理を行うBTO方式をとした。

15000食を2時間以内に配食

新しい給食センターは、市内11の小・中学校へ1日当たり約5000食を2時間以内に喫食できるよう調理・配食する。食の安全性を確保するため、学校給食衛生管理基準に適合するとともに、HACCPの概念を取り入れ、食材、調理したもの、食缶、食器等の流れや調理員の配置等、明確で厳密な管理区分を設け、徹底した衛生管理と食の安全に対するリスク削減に努める。

また食物アレルギーへの対応等、個別的な配慮を進め、アレルギー原因物質の除去食の提供等を行う。アレルギー対応食は最大60食。さらに市民・学校等と連携した給食づくりを心がけ、保護者をはじめとした市民や学校等と連携し、市民の意見を聞きながら、高品質で透明性の高い給食づくりに取り組む。

■学校給食を生きた教材に

新給食センターは食育に向けた情報発信を積極的に進める。児童生徒や保護者に親しんでもらえるよう、愛称を「KAMU COMEキッチン」とし「噛む」と「COME」の連鎖をイメージした。またセンターの外観は、野菜をイメージしたデザインにカラーリングした。食への理解を深め、望ましい食習慣を身につけ、感謝の念を育むため、学校給食を生きた教材として活用し、食育を推進する。

また施設見学や試食会等を通じ、来所者同士の交流が生まれるなど、児童生徒や保護者等、幅広い世代の市民に学校給食について深く知ってもらい、献立の目的や食材の知識、食事のマナーなどの情報発信を行う拠点としていく。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年9月18日号掲載

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