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整備

食を通した健康づくりを 25年度までに全員給食へ 魅力的でおいしい給食を届ける~町田市

2023年8月21日

東京都町田市は、鶴川エリア中学校給食センターの運営等業務委託の公募型プロポーザルを行い、日本国民食㈱を選定した。また堺エリア小・中学校の給食運営業務委託の公募型プロポーザルも行い、葉隠勇進㈱を選定した。同市は22年に「まちだの中学校給食センター計画~おいしく食べて地域みんなで健康に!~」を策定し、25年度中の「中学校全員給食」を目指し、給食施設の整備を進めている。

町田市給食センター開始予定時期

町田市給食センター開始予定時期

30分以内に配送 市内3か所に整備

現在、市立中学20校のうち19校で弁当併用外注給食方式(選択制・ランチボックス形式)による給食を実施している。温かい給食や学校の状況に合わせた給食提供、災害時の対応が課題となっており、「給食センター方式による全員給食」の導入に向けた検討を進めてきた。また共働き家庭の増加や昨今の家庭環境の変化等、食が多様化する中で、学校給食を通じて子供たちの「食を正しく選び取れる力」を強化することが重要であるとし、「まちだの中学校給食センター計画」を策定した。

同市は各学校へ「概ね30分以内」に配送し、`つくりたての温かい給食を中学生に届けるため、25年度までに「鶴川エリア」「南エリア」「町田忠生小山エリア」の3か所に給食センターの整備を進めている。

そのほか、西部の堺エリアは、すでに自校式で給食を提供している「ゆくのき学園」で調理した給食を配送する。

■リース事業を採用 東部鶴川エリア

市東部の鶴川エリア中学校給食センターは、2211月にリース事業として、公募型プロポーザル方式で事業者を公募。大和リースグループ(代表企業大和リース㈱)を選定。今回選定された日本国民食㈱は、給食センター運営業務を行う。24年度3学期に給食提供を開始し、鶴川中学校等5校の給食を配送。5校の生徒数は24年度で約2200人を想定しており、提供食数は市が指定する。食物アレルギー対応食は最大30食で、対応食容器は、通常食と同等の水準の給食提供が行えること等が示されている。

2か所から給食提供 西部堺エリア

市内西部の堺エリア小・中学校給食運営等業は、ゆくのき学園(大戸小学校・武蔵岡中学校)と堺中学校の2か所で行い、ゆくのき学園は244月、堺エリアは9月に運用業務を開始する。児童生徒数は24年度で約730人を想定しており、市が提供食数を指定する。

PFI事業民間活用 中部、南エリア

市の中部にあたる町田忠生小山エリアと南エリアは、昨年「(仮称)町田市中学校給食センター・整備・運営事業(町田忠生小山エリア・南エリアPFI事業)」として公募型プロポーザル方式で事業者選定を行い、今年1月にシダックス大新東ヒューマンサービスグループ(代表企業シダックス大新東ヒューマンサービス㈱)を選定した。同事業は、「町田忠生小山エリア給食センター」と「南エリア給食センター」の2施設の整備・運用事業となる。給食センターの建設と施設の運営、維持管理業務をPFI手法により包括的に発注し、民間のノウハウを活用したサービスの向上や経費削減、財政負担の平準化等に取り組む。

町田忠生小山エリア給食センターは、町田第一中学校等8校、25年度の生徒数は3796人。給食提供開始は254月の予定だ。南エリア給食センターは南大谷中学校等5校、25年度の生徒数は2760人を想定しており、259月の給食提供開始を予定している。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年8月21日号掲載

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