山梨県は、学校図書館情報システム賃貸借に係る一般競争入札を公告している。借入期間は2023年10月1日から5年間。8月7日に入札及び開札が行われる。
同県では、県立学校28校の蔵書管理と、学校間の相互蔵書検索や貸借のための図書館情報管理の電算処理を行う学校図書館情報システム推進事業において、昨年度から整備されている生徒の1人1台端末等を活用し、学校図書館が「学習センター」「情報センター」としてさらに機能する学校図書館情報システムを構築する。
業務内容は、図書館システムが正常に稼働するための計画、設計、構築、機器の調達、運用、保守サポート等となる。各作業における設定内容や結果報告等は、業務計画書やシステム設定書、データ移行計画書等。それぞれ納入期限までに県に提出する。
使用目的は、蔵書点検用携帯端末として、各県立高等学校の図書館に設置した窓口業務用PCと連携して、書庫内を持ち運び、蔵書点検の際に使用する。
システムの基本仕様は、各県立学校のすべてのデータをサーバーで一元管理し、県立学校間で情報を共有し横断的検索や相互貸借ができるシステムとする。また原則としてクラウド型(SaaS、ASP)で構築するものとし、運用負荷を極力軽減するよう努める。
ネットワーク障害などで通信ができない状況でも、貸出・返却等のシステム利用がオフラインででき、障害復旧後にクラウドサーバとの整合がとれるように整備する。
セキュリティは、SMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証またはPマーク(プライバシーマーク)付与認定を取得しており、個人情報の取り扱いを適切に扱っていること。サービス利用に際するユーザーのアクセスに対し、異なる2つ以上の方式(例えばグローバルIPアドレス制限やIDパスワード制御など)を組み合わせたユーザー認証を行う。
各県立学校図書館は、公共図書館から資料の借受・返却処理ができるほか、公共図書館で管理されている資料番号と各学校図書館で管理する資料番号が重複した場合でも、公共図書館と自館の資料を区別できる。また公共図書館の資料は、自館の資料と同様に特別な操作なく、貸出処理ができる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年7月17日号掲載