北海道旭川市は、市学校施設照明のLED化(ESCO事業)業務の公募型プロポーザルを募集している。老朽化している照明器具を更新し、併せて耐震化を図ることで児童生徒の学習環境の向上と安全・安心を確保する。さらに同市が揚げる地球温暖化対策政策実行計画に基づいて、照明器具の高効率化による省エネルギー化を図ることにより、持続可能な教育環境の整備、児童生徒のSDGsへの意識向上を図る。
使用電力量と二酸化炭素排出量を削減し、「脱酸素社会」と、2050年までに二酸化炭素の排出実質ゼロを目指すことを宣言している「ゼロカーボンシティ旭川」の実現に寄与するため、民間の資金とノウハウを活用し、省エネルギー化と維持管理費の低減を可能にする「ESCO事業」により実施する。省エネルギー改修にかかる経費を、光熱水費の削減分で賄う事業で、省エネルギー効果の保証を含む契約形態(パフォーマンス契約)をとることにより、自治体の利益の最大化を図ることができる。
契約期間は24年4月から15年間で、シェアード・セイビングス契約とし、事業者は市に対し省エネルギー効果を保証し、市は事業者に対しコスト削減分から一定割合を、初期投資分を含むESCOサービスに対する報酬として支払う。
業務は、市内小学校45校、中学校26校(うち併設校3校)の照明LED化の整備、設置に関わる計画・施工と施工管理を行う。LED効果を最大限に享受し、施行・管理は近隣住民や学校活動への配慮、児童生徒、学校関係者及び作業者への安全の十分な配慮を行う。
使用電力削減効果の検証と保証については、提案時ベースラインに記載する使用電力量(3か年平均)、契約電力、電力契約単価及び維持管理費をベースラインと設定する。ただし算定に使用された根拠に疑義が生じた際は、協議のもと契約締結時に見直すことができる。
プロポーザル参加表明書の提出は7月3日で締め切っており、企画提案書の提出締切日は8月8日となっている。審査、評価及び特定を行うため、同プロポーザルの審査会を設置し、プレゼンテーションとヒアリングによる選定を行う。受託候補者の選定は同月下旬に決定、通知される。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年7月17日号掲載
