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整備

「つながる」コンセプトに多様な学習空間と地域連携~大阪府交野市

2023年3月20日

新しい時代の学びを実現する学校施設創りが進められている。大阪府交野市は、多様な学習形態が可能で地域連携スペースも確保した施設一体型小中一貫校「交野みらい学園(仮称)」を2025年に開校する。

20254月に施設一体型小中一貫校を開校予定の大阪府交野市は、2019年度に策定した「交野市立第一中学校区魅力ある学校づくり事業 基本方針・基本計画」、2020年度策定の「(仮称)交野市立交野みらい学園 基本設計書」を踏まえ、2021年に設計と施工を一括して発注する基本設計先行型DB(デザインビルド)手法による一般競争入札を実施、11月に落札者(戸田建設グループ)を決定した。落札者は、事前調査、設計、新校舎および付属棟建設・土木造成開発等工事、解体撤去、その他関連業務などを行っている。

市では、教員、保護者、地域の意見を校舎建設に取り入れるため、第一中学校区の関係者からなる開校準備委員会を設置、20206月から20223月まで19回の会議を開催、学校名や校歌、制服、登下校の安全、施設整備、地域協働などについて協議した。

基本設計書によると、新校舎は自然や歴史とつながる、地域とつながる、学内のみんながつながる、をコンセプトに、4階建てコの字型の校舎の正面に菜園やまなびの森を配置。各教室の前には多様な集団形成、学習形態を可能とする学年ラウンジ。その学年ラウンジの先にメディアセンターを設け、ドーナツ型の書架や丸形イス、ベンチのほか、様々な学習に対応できるよう可動式の机とイスを2クラス分、2つのスペースに配置する。さらに、メディアセンターからはテラスに出入りできるなど、楽しい学習空間を創り出す。

また、1階にはラウンジや放課後児童会室、地域活動室、PTA室、調理室、多目的ホールなどを設置し地域の活動に配慮。調理室では料理教室、多目的ホールではコンサートや舞台鑑賞などもできる予定だ。

 

東京都渋谷区 「未来の学校」
学校施設では、新しい時代に対応した学校施設や長寿命化改良工事などにともなうプロポーザルが頻繁に行われているが、東京都渋谷区もシブヤモデル「未来の学校」推進支援業務を委託する事業者を選定する公募型プロポーザルを今年2月に実施、3月末に委託事業者を決定する。

落札者の業務内容は、①「未来の学校」の教育プログラムの体系的整理・具体化と地域コミュニティのハブとしての『新しい学校』の具体化、②業務手順及び、学習プログラムや教育コンテンツ・ソフトウェアを体系的整理・企画・選定、③校舎建設の品質、コスト、スケジュールの最適化と複合化の検討、④全体運営支援・リスクマネジメント。

渋谷区では、子供1人1人が自分の個性を伸ばし、未来をよりよく生きるための力を身につけられる「未来の学校」創りに向けて、2020年度に策定した「学校施設長寿命化計画」を踏まえ、2022年度に「『新しい学校づくり』整備方針 ~学校施設の未来像と建て替えロードマップ~」を策定。「新たな学びの場」「環境への配慮」「地域コミュニティの拠点」を柱に、ロードマップに基づき、2041年までの20年間で22校を建て替える。

「『新しい学校づくり』整備方針」によると、①自然素材などを使用したた快適でぬくもりを感じる生活空間、②豊かな活動を支える空間づくり、③可変性のある学習空間、④地球環境に配慮した学校づくり、⑤子供たちの主体的な行動を促す校舎づくり、などをコンセプトに、地域と共創し地域コミュニティの場を確保、教室は開放的で協働的な学習を想定して4面ホワイトボード等を備え、1人1台端末に対応したゆとりあるスペースにすることなどが想定されている。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年3月20日号掲載

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