熊本市は、災害時における避難所の飲料水を確保するため、学校施設に災害対応型自動販売機を設置するための公募型プロポーザルを行っている(再公告)。
災害対応型自動販売機は、今回は市内の学校施設のうち、設置対象小中学校43校に設置される。災害時には避難者に対し、無料で飲料水を提供する。災害時に停電しても使用できるよう非常用電源対策を講じる。
設置場所は、「災害対応型自動販売機設置場所に関する希望調査」で示した各校の希望場所を参照して決める。屋外に設置する場合は、災害時でも活用できるよう、水気や湿気が低いところに設置し、防水対策を行う。また安全対策として、故障や転倒防止等、安全対策を十分に講じ、定期的に点検する。
1台あたりの専有面積は容器回収用ボックスを含めて2㎡とし、原則として回収ボックスを設置し、周辺に投棄された使用済み容器やその他のゴミを回収し、周辺の清掃をしたりするなど、維持管理も事業者が行う。
事業者は毎月の自動販売機の収支報告を行い、年間使用料を納付する。自動販売機のデザイン等も同市の承認を得る必要がある。
設置期間は、2023年6月1日から翌年3月31日まで。7月31日までに設置工事を完了させる予定で、期間終了後も、双方から撤去の申し出がない場合は、28年3月31日まで更新することができる。
審査は、同市が定める「学校施設における災害対応型自動販売機設置に係る設置候補事業者選定審査会設置要綱」に基づいて設置する「学校施設における災害対応型自動販売機設置に係る設置候補事業者選定審査会」で行う。
提案書の締め切り期限は5月18日で、選定結果は23日に通知する予定だ。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年4月17日号掲載