昨年の日本列島の自然災害は、5月1か月間で震度5弱以上の地震が各地で6回も起きた他、7月の豪雨、上陸した台風の少なさ、そして記録的な猛暑など記憶に新しいところです。
東日本大震災の教訓から、「自分の身は自分で守る」を根本に行動ができる子供を育てる目的で、2013年5月に当協会は発足(2016年4月現名称に変更)。筆記試験の他に事前・事後課題も課すユニークな「ジュニア防災検定」を開発して今日に至ります。受検を通じて防災の意識を養うことが、当検定の一つの目標です。
筆記試験で防災に必要な知識を確認する他、家族や身近な人達と災害時の備えを話し合う事前課題、事後課題は自然災害や防災に関する自由研究を経ることで、子供たちは与えられた知識ではなく「自分事」としての防災意識が養われます。「ジュニア防災検定」に加え、より専門性と実効性を高めた「防災検定」も、防災意識の高い生徒学生の受け皿としての役割も担っています。
「ジュニア防災検定」はこれまでに全国の小中学生約7万人が受検しました。初級、中級、上級まで3段階を発達段階に応じて受検できます。正誤判定だけでなく、再挑戦の機会も含め受検者のほとんどが認定を受け、新たな段階に取り組めます。新たな学びの一つに学校導入をお勧めします。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載