マスメディアから生成AIの情報が毎日のように流れ、これらテクノロジーの進展は世界を急速に変化させつつあります。教育においても、GIGAスクール構想やオンライン活用の普及、さらには大学入学共通テストへの「情報」導入なども進んでいます。テクノロジーを用い、逞しく自らの人生を切り拓く力や新たな社会づくりに参画する力を身につけることは、全ての人に必要不可欠と考えます。
私たち日本産業技術教育学会(JSTE)は、技術教育の研究を通し、こうしたテクノロジーの学びの振興普及を進めています。昨年、当学会は、新しいテクノロジーの学びを「次世代の学びを創造する新しい技術教育の枠組み」にまとめ、技術リテラシー教育として公開しました。
この提案では、世界的に広がるSTEAM教育とも関連付けながら、幼稚園から高等学校までの教育を展開しています。同時に、意見書や実践事例集公開などで大学入試共通テスト「情報」の後押しや、免許外教員の多さなどの課題を抱える中学校技術科の一助になればと、JMOOC様と協同で、「中学校技術・家庭科D情報の技術」の動画研修教材も公開したり、実践研究支援をしたりしてきました。
当学会は、今後も関係学会や団体と連携しながら、技術リテラシー教育の振興普及に取り組んでいきます。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載