新年明けましておめでとうございます。
昨年、地区学校図書館研究大会では、情報端末を活用した研究や授業が数多く公開されました。
例えば、ロイロノートやGoogle Classroomなどを使って情報共有し、資料を整理して考えをまとめるなど筆記具のように活用していました。机上には図書資料やワークシートが用意されていて、手書きの文字を撮って共有する姿もありました。
情報端末が導入された当初は、ドリルやシミュレーションなど教師の代わりに使っている場面が散見されました。
学習指導要領が目指す、主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善には、学習者が主体となった学びの実現が必須です。学習の過程における簡単なメモや単純な概念図などは、手書きの方が手早く効率的です。一人ひとりのアイデアなどを教師と学習者全員で共有することで論点が明確になり学びが深まるのは、ご承知の通りです。
先ほどご紹介した手書きの資料を撮って共有するなどは紙を主体にしてデジタルを活用した好事例だと捉えています。
今後、デジタルの活用は、盛んになります。だからこそ、学習者の主体的な学びを支える信ぴょう性の高い学校図書館資料に加えて、新たな電子資料にも対応した学校図書館を目指す所存です。
今年もよろしくお願い申し上げます。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載