謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本連盟は、日本の造形教育の振興を目的に結成された、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高等学校、大学、特別支援教育、美術館の研究団体の集合体である全国的な組織です。1948年から毎年研究発表大会を行ってきましたが、2023年は、通常の実践研究に基づく研究発表大会の開催を見送り、2024年2月23日(金・祝日)に、事務局主体で東京臨時大会を開催する運びとなりました。現在、各地区での教育研究予算の削減、リアルな子供の姿を見る研究授業の機会減少、専門性をもつ教員の全国的減少、教育現場の労働環境の改善等、造形教育を取り巻く課題は山積しています。教育研究活動の衰退化が懸念される中、本研究大会を今後の造形教育の振興と発展に向けた具体的なアクションの基盤となる場にしたいと考えています。
また、2024年度は、10月24日(木)、25日(金)に、滋賀大会を予定しています。開催に向けてご尽力いただいている滋賀県の皆様に、心より感謝申し上げます。滋賀大会を機に、これまで大切にされてきた教育研究活動の意義や価値を再確認するとともに、造形教育の意義と理念を共有できることを願います。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載