新年、明けましておめでとうございます。
本連盟は、1949年の発足以来「美術を通した教育活動の普及と発展」を目指し、幼児造形表現、小学校図画工作科、中学校高等学校の美術科に関わるすべての教育者が集える教育研究大会及び集会、研修会等の事業を展開しています。
ところで、新型コロナによる全国規模の研究大会の中止は、社会の急激な変化を実感するきっかけだったのかもしれません。ゆっくり進んできた学校や地域の小規模化も大きな教育研究大会の実施を難しくしています。
大きな教育研究大会の意義は、様々な地域の教職員が一同に集い、多様な状況や実践が出会うことにあります。互いによさを認め、取り入れ、課題解決に向けて協議することが、各地の教育の振興と発展に繋がります。そのため研究大会は、当日に特化した特別な授業や実践研究を公開するイメージから脱し、日々の授業で育つ子供の姿が見える授業や実践研究が提案され、語られる場となることが大事です。
多様性を原動力とし、新たな価値を生み出していくことにより持続可能な社会の実現が期待できるとされています。
本連盟は全国の造形・図画工作・美術に関わる多くの地域の皆様と協働し持続可能な新しい教育研究大会を模索し実現する所存です。ご協力をよろしくお願いします。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載