明けましておめでとうございます。
コロナ禍は学校給食にも大きな影響を与えましたが、とりわけ2020年3月から5月までの3カ月間は、学校の臨時休業に伴い学校給食はほぼ休止となりました。
その際、改めて問題視されたのが、栄養バランスのとれた食事が提供されていない家庭が依然多いことです。
栄養摂取への配慮を欠いた簡単な食事で済ませてしまう子供が少なからず存在し、学校給食が停止した期間、そうした子供たちの食生活に関係者は不安を感じました。
学校給食が子供たちの健全な成長に果たしている役割が再確認されることになりましたが、一方で、学校給食を活用した食育をさらに推進していく必要性を強く認識する機会ともなりました。
食育基本法制定及び栄養教諭制度創設から20年近くとなり、「食育」という概念は広く知られていますが、これからはその成果がより問われることになります。
全国学校給食推進連合会(全給連)及びその会員である全国各地の学校給食会は、食育の推進を図ることを重要な目的の一つとしています。
私ども学校給食会の重要な任務である学校給食用物資の安定供給、安定確保に努めるとともに、関係者の一員として、皆様と協力しながら食育の推進にも一層努力していく一年にしたいと考えています。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載