謹んで新年のおよろこびを申し上げます。
発育・発達期にある児童生徒が、日々を健康に過ごし、将来に向けた望ましい食習慣を形成していくことができるように願って、私たち栄養教諭は学校における食育に取り組んでおります。
学校においては、偏食、肥満・痩せ傾向・食物アレルギーを有する・スポーツをしている・食行動に問題を抱えるなど、食に関する様々な問題や課題をもっている児童生徒もいます。
この時期は、かけがえのない成長期であることから、各々の健康課題を有する児童生徒に、個別に寄り添った食に関する指導を行うことが重要だと考えます。
栄養教諭は、「児童生徒の栄養の指導及び管理をつかさどる」職務を担っており、相談に対応して、各々の健康課題の解決を目的とし、定期的・継続的に取り組み、児童生徒の意識や行動の変容を促し、改善へと導いていくよう努めています。
また、食に関する個別的な課題は、生活習慣や心の健康ともかかわります。そのため、保護者はもちろん学級担任・養護教諭等と連携を密にし、校内の組織体制により取り組むことが必要で、栄養教諭には、高いコミュニケーション能力、マネジメント能力も求められます。
児童生徒や保護者等から頼られる存在である栄養教諭の姿を目指して、今年も研鑽の機会を充実させ、児童生徒への食育に力を注ぎたいと考えています。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載