謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
現在、すべての学校には、子供たち1人ひとりが、自分の良さや可能性を認識し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、持続可能な社会の創り手となるための教育が求められています。
これまで、全国の私立中高では、それぞれの学校が「建学の精神」に基づき特色ある教育活動を実践し、時代や社会のニーズに対応できる有為な人材の育成に力を注ぎ、我が国の公教育の発展に大きく貢献してきました。また、社会全体の多様化や高度化が進展する中、こうした環境変化に迅速かつ柔軟に対応し、ICT環境をはじめとした教育環境の整備にも取り組んできました。
しかしながら、少子高齢化の急速な進展による人口減少をはじめ、コロナ禍による厳しい経済情勢、あるいは国際情勢の緊迫化による物価や光熱費の高騰によって、私立中高を取り巻く状況は依然として厳しさを増しています。
このように、社会が大きな転換期を迎えている今、常に新しい時代に対応した教育活動を実践してきた私立中高の存在意義は、ますます大きくなっていくものと考えています。
本連合会では、これからも私立学校の自主性・独自性を守りつつ、子供たちへの教育をより一層充実させるため、国に対して、私学助成の更なる拡充と、家庭における経済的負担軽減を強く求めて参ります。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載