新春のお慶びを申し上げます。
新型コロナは5類になった今も蔓延り、インフルエンザは復活し、子供たちを守るたたかいは止むことはありません。そんな中で、日米両国で異次元の二刀流をみせる野球選手大谷翔平さんが、全国の国公私立すべての小学校にグローブを贈る報道がなされました。さわやかな風となって吹き抜け、尊い人はかくなるものということを示してくれました。
大谷翔平さんは高校1年生のとき、プロ野球ドラフト会議で1位指名を8球団から受けることを目標に掲げ、その実現のための行動指針を、曼荼羅チャート式図面に合計64個書き込みました。その中で、目を引くのは「人間性」と「運」という言葉です。アスリートですから技術や体力を身につけることは当たり前ですが、人間性を磨くことをキーワードにする。目をみはります。また「運」を味方につける。人生は運でも左右されますが、運を味方につけるには何をしたら良いかということを高校1年生にして考える。唸らされます。
大谷さんは、間違いなく未来を開いてくれる若き異能異才の一人であることは間違いありません。学校が未来をひらく若者を育てる場でありつづけられるよう新年にあたり祈ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載