今年も、各特別支援学校において、教育活動の一層の充実が図られることを期待しております。4月から特別支援学校高等部学習指導要領が高等部全学年で実施され、特別支援学校全学部で新たな学習指導要領に基づく指導となります。小・中学校等の各教科の目標・内容の連続性に留意した指導の充実を図っていくことになります。そして、1人1台端末の一層の活用などを通した個別最適な学びの充実に努め、将来の自立と社会参加を見据えた子供たちの能力や可能性を最大限に伸長する指導を図ることが求められます。
一方、小・中学校及び高等学校等の特別支援教育の推進と充実を図ることは、特別支援学校の重要な役割です。そのためには、特別支援学校のセンター的機能が十分に発揮されることが欠かせません。今年も、特別支援学校がセンター的機能を十分に発揮することで、特別支援教育の充実が図られることを期待しております。
さて、全国特別支援学校長会は、1963年の発足以来、関係機関と協力しながら全国の特別支援学校の教育力向上及び特別支援教育の推進と充実に努めております。そして、特別支援教育の推進と充実を通し、共生社会の実現を目指した活動を継続しております。
今後も、関係の皆さまのご支援とご協力を賜りながら、本会の役割を果たして参ります。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載