謹んで新年のお慶びを申し上げます。
感染予防に徹しながら全工協会の生徒が参加する事業は、フルサイズでの復活を目指しています。ロボット競技やマイコンカーラリー等では、プログラミングなど新しい思考や技術を取り入れています。一方、伝統的な技を中心に競い合う高校生ものづくりコンテスト全国大会では7競技中4競技で女子生徒が優勝するなど新たなシーンが生まれてきました。DXを中心に、ものづくり人材が不足する中、求人倍率は右肩上がりで、特に工業系専門高校への期待は大きいと感じております。世の中はイノベーションが加速度的に進み、その対応のために、企業や大学、専門学校と連携した事業にも取り組んでいます。一方、伝統的な匠の技の伝承も大切であり、地元企業との連携も視野に入れたハイブリッドな学びの場を作ることも重要です。
本協会では、今後の工業高校のあり方検討委員会、ものづくりコンテスト検討委員会を立ち上げ検討しています。少子化、教員のなり手不足、老朽化した施設設備の更新と先端技術に向けた施設設備の導入などの多種多様な課題に各省庁とともに取り組みながら、全国の工業高校の魅力を広めていきます。「人材は工業高校にあり」、ものづくり日本をささえる工業高校生の活躍を応援していきます。本年もよろしくお願いいたします。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載