新年あけましておめでとうございます。
世界では、デジタル技術革新により学習スタイルが大きく変化しています。我が国でも「GIGAスクール構想」により、全国の学校における学びの環境が劇的に変化しました。
経済産業省では、2018年に「未来の教室」事業を立ち上げ、「学びの自律化・個別最適化」「学びの探究化・STEAM化」を柱に、新たな学びの実現に向け提案を行い、「産業構造審議会教育イノベーション小委員会」で、これまでの事業の成果等を踏まえた中間取りまとめを公表しました。そして、昨年度はこの取りまとめで提言された内容の現場での導入・実装を進めるため課題検証・ユースケース創出等を目的とした実証事業を実施してきました。
実証事業を通じて、企業や地域コミュニティ等と学校との連携、学校での取組の持続性に関する課題が浮き彫りになってきました。
そこで本年は各自治体・学校での意欲的な取組が持続しやすい環境づくりのため、企業や地域コミュニティにもご協力をいただきながら公教育を支える資源・投資の総量を増やしていくための方策や、学校が外部と協力・連携して子供たちに多様な学びを提供するスキームについて、検討を深めていく予定です。
昨年12月に成立した2023年度補正予算において経済産業省では教職員の業務の省力化、効率化を支えるサービス等の学校への導入を支援するための予算を確保しており、教職員の方々が1人ひとりに時間をかけて向き合い、深い学びを実現する環境づくりに努めて参ります。各個人のニーズに合った、創造性を育む教育の実現に向けて、関係省庁と連携し着実に取り組みます。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載