4年振りにPISA(OECD生徒の学習到達度調査)調査の結果を昨年12月、文科省とともに公表しました。教師はじめ関係の皆様の尽力により良い結果となったことに心から感謝しつつ、取り組むべき課題も明らかになりました。本年6~7月には、次のPISA2025に向けた予備調査を予定しています。また、国際共同研究ではOECD国際教員指導環境調査(TALIS)本調査を本年2~3月に、OECD国際幼児教育・保育従事者調査(TALIS Starting Strong)本調査を本年7月に予定しています。関係の皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。
全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた学習指導の改善・充実に向けて行った昨年8月の全国説明会の動画を当研究所HPに公開しています。全国学力・学習状況調査におけるCBT化については、国際学力調査のCBT実施の流れ等も踏まえて順次進めつつあり、2024年度の経年比較分析調査の教科に関する調査では、抽出した調査対象校の半数をCBT対象校とする予定です。また、学習指導要領実施状況調査も当研究所で実施しており、2022年度に小学校の、23年11月~24年3月に中学校の本調査を実施。高校本調査も24年度に予定しており、順次分析を進めて公表して参ります。
当研究所では、文科省及び研究所が実施した過去5年の主に初等中等教育段階に関する調査のデータや研究成果・事例を「公教育データ・プラットフォーム(試行版)」にて公開しており、利用者の意見・要望を踏まえ、提供するデータや機能の充実を着実に進めて参ります。当研究所の調査研究事業へのご支援・ご指導をよろしくお願い申し上げます。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載