新年、明けましておめでとうございます。
本研究会は1967年に発足し、およそ60年が経ちました。発足当時は、活動の様子から、いかにして公害から子供たちを守ることが急務だったことがわかります。近ごろ公害という言葉自体あまり聞かれなくなりましたが、長い間先人の知恵と努力によって時代は確実に進歩してきたことを感じます。
一方、地球規模の気候変動や温暖化の影響で、これからの地球環境の変化や人類をはじめとする生物圏全体への影響が心配されます。
教育は短期間で成果が出るものではありませんし、儀礼的に成果を示して終わるといったものでもありません。授業の改善を総論賛成として受け止めつつも、各論における実践はそれぞれの教師任せでは、子供たちに確かな力をつけることはできません。
今求められている持続可能な社会づくりに向けた環境教育・ESDを、社会全体の共通認識としてしっかり根づかせるため、いかに取り組むべきかが問われます。
本研究会主催の全国小中学校児童・生徒環境絵画コンクールを全国規模で開催し、今年で25回目を迎えましたが、毎年の多くの応募作品からも関心の高さがうかがえます。
今後も実りある教育研究活動を進めて参ります。本年もよろしくお願いいたします。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載