新年を迎えるにあたり、この1年間、災害や事故にあうことがなく安全な生活が送れることを祈念申し上げます。当協会は2011年3月の東日本大震災から2年後、2013年5月に発足(2016年4月より名称変更)し、今日までの10年を振り返るだけでも地震や津波、風水害、火山噴火などの被害が起きなかった年はありません。
「災害列島」と言われる国土に暮らす私達。いつ起きるかわからない災害から逃げることはできませんが、日頃の備えを心がけることで、被害を減らすことは可能です。
当協会の「ジュニア防災検定」は中学生までの子供たちが日頃から防災の意識を養い、安全について自ら考え進んで行動できる力を育てます。さらに高校生以上には、自分自身や家族ばかりでなく、学校や職場、地域全体での防災を考えてリーダーシップを発揮できるスキルが身につく「防災検定」があり、たくさんの受検者がチャレンジしています。
このため昨年6月、最新データ・資料を盛り込み全面改訂した『1級・2級用公式テキスト』を発刊。防災学習のテキストにも活用できる内容です。今春から聖和学園短期大学(宮城県)のキャリア開発総合学科では科目に「防災検定」が導入されます。このような広がりによって社会全体の防災意識の向上に貢献できることを願います。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載