2022年は、岸田文雄首相による「人への投資」実践のための政策パッケージの発表や、個人のリスキリング支援の方針等のニュースが続いたことが大きな追い風となり、産業界のデジタル人材育成、リスキリングへの取り組みがまさに本格化した1年でした。
日本ディープラーニング協会(JDLA)は、「G検定」、「E資格」を中心に人材育成事業を行っています。今年、「G検定」累計合格者は5万人、「E資格」累計合格者は5千人を超えました。「G検定」は、全てのビジネスパーソンが学ぶべきデジタルリテラシー「Di―Lite(ディーライト)」の推奨試験としても注目され、すでに200社以上の企業が受験料補助や、報奨金・インセンティブの支給等を通じた受験奨励の取り組みを開始しています。全社員を対象とした取得奨励事例等も増えてきました。ビジネス、そしてキャリアを変えるための学びの機会として、今年はさらに多くのビジネスパーソンに挑戦して欲しいと考えています。
2022年は、画像生成AIや自然言語処理領域を中心に、AI・ディープラーニング技術に対する関心も大きく高まった年でしたが、こうした人材育成の取り組みの加速が、AI・ディープラーニングの産業活用実装をさらに大きく進め、日本の産業競争力向上につながっていくことを期待しています。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載