新型コロナウイルスが流行したこの3年間で、デジタルを活用した教育・研修は急速に普及いたしました。そして2023年は遂に人の流れが戻りつつある一方で、学校も企業も従来の対面型教育に加えデジタルを活用した学びに一層ドライブがかかることが、予測されます。対面型とデジタルのメリットを活かしたハイブリッドな学びが本格的になることで、デジタルを活用したeラーニングの価値はさらに高まっております。
私共が2021年に実施した調査では、実に7割の回答が「研修の実施形態の変化により、テクノロジー、教授設計の両面で対応できる人財が不足している」という課題が浮き彫りになりました。この実態は企業に限らず、学校教育においても同じ状況ではないかと推察いたします。
現在でもその状況を抜け出せたとは言い難く、オンラインとオフラインのハイブリッドを前提とした教授設計を行える人財や、ハイブリッドで学ぶ学習者に対して的確なサポートができる専門家の養成が益々必要性を増しております。
私ども日本イーラーニングコンソシアム(eLC)は今年もオンラインセミナー等を通じて、デジタルによる教育の最新情報を広くお知らせすると共に、eラーニングに携わるプロフェッショナルを育てる「eLP(eLearning Professional)資格制度」の普及とそれに伴う育成プログラムの提供を通じて、新しい時代の学習スタイルの実現を担う専門家育成に貢献して参ります。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載