謹んで新年のお喜びを申し上げます。
昨年は新型コロナ感染症が依然として教育活動に影を落とす中ではありましたが、修学旅行や文化祭・体育祭などの学校行事が再開される様子もうかがえ、コロナ以前の教育活動が戻ってきた1年となりました。
昨年4月からは新学習指導要領がスタートし「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」に整理された観点別学習状況の評価が高等学校でも本格化し、授業は大きく変化しつつあります。
本協会でも、5月の定期総会こそオンラインで実施しましたが、秋には各地方で3年ぶりの校長会が対面で行われました。その中では、教員不足や少子化による学校の統廃合をはじめとする教育の地域格差や経済格差に加えて、急激な物価高や為替レートの変化に起因する新たな課題も浮上してきました。一方でICTの活用をはじめ、各校の工夫や先進的な取組に励まされることもあります。
現在、社会が急激に変化する中で、学校だけでは解決できない課題も増えてきました。
私たちは、自校や地域の事情に止まらず、多様な背景を持つ全国の高校生が、誰一人として取り残されないよう力を合わせて参ります。
本年も高等学校教育の充実に向けて、皆様の御理解と御支援を賜りますようお願いします。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載