謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルスの流行は、今なお予断を許さない状況ですが、新たな年が、皆様にとって幸多き1年となりますよう心からお祈り申し上げます。
昨年を振り返りますと、高等学校においては、成人年齢の引き下げや、新たな学習指導要領が年次実施されるなど、取り巻く環境が大きく変化する1年となりました。
新学習指導要領では、次代を担う子供たちが、これからの時代に求められる資質・能力を身につけるべく、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が謳われているほか、新たに「情報Ⅰ」が必修科目となり、2025年実施の大学入学共通テストからは、「情報」が、新たな出題教科として設定されることが決まっています。
しかしながら、学校現場では、情報端末の整備、情報科教員の不足など、依然として様々な課題が山積しています。とりわけ端末の整備については、国の補助制度を利用した場合、私立学校への補助率の低さはもとより、端末は学校購入が原則であり、生徒が自己所有できないなど、制度上の仕組みにも問題があります。
本連合会では、こうしたICT環境の整備に対する補助の拡充強化をはじめ、様々な課題に対して、私学に通う子供たちが、質の高い教育を受けられるよう、なお一層努めて参る所存です。
本年も、変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載