新年おめでとうございます。
新型コロナパンデミックがおさまらないまま4年目の年に入りました。小学校教育において体験学習は極めて重要ですが、コロナ禍の中で大きな制約を受けてきました。
そろそろ通常の社会生活を取り戻し、学校教育においても通常に戻る年にしたいものです。
私は小学生の頃、山羊を飼っておりました。牛乳が買えない貧乏の中で子供たちにせめて山羊乳をという親の思いから山羊を飼うことになったのですが、小学生の私の役目は、朝、学校に行く前に、川近くの草むらに山羊を連れて行き、学校から帰った夕方、家に連れて帰ることでした。毎日のことですから、始めはなかなかつらかったわけですが、いつしか楽しみに変わりました。
夕方、私が迎えに行くと山羊が私の姿を見つけたとたんメエメエと啼いて喜ぶのです。ある時からは、姿がまだ見えない先から、私の足音を聞いただけで歓迎の啼き声を上げるようになりました。
この山羊飼いは個人的体験ではありますが、私にとって忘れることのできない重要な体験学習でした。
学校において体験学習や宿泊学習、学校行事が従来通りに行える年になるよう努めて参りたいと思います。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載