謹んで新年のお慶びを申し上げます。
緊急事態宣言の発令により、入学時から大変な3年間を過ごした生徒が3月に卒業します。コロナの終息は未だに見通せない状況でありますが、一人でも多くの生徒を元気にしたい、笑顔にしたいとの思いをもった多くの教員が中心となって各校で工夫した教育活動が再開されています。
今年度は感染予防に徹しながら多くの各種大会やコンテストを3年ぶりに参集型で復活してきました。一方、この間の産業構造も大きく変化し、DX化やSDGsに代表されるイノベーションが進んでいます。これからの工業高校には、先端技術の導入と伝統的な匠の技の伝承とハイブリッドでサスティナブルな学びの場を作ることも必要になってきました。
本協会では、①今後の工業高校のあり方検討委員会②情報に関するすみ分け等検討委員会③ものづくりコンテスト検討委員会の3つの委員会を立ち上げ、少子高齢化の中、今後の工業高校のあり方等を検討して参ります。全国の工業高校の魅力を広める取組と、授業改善を通して生徒の思考力、判断力、表現力を育む教育内容の質の保証、国際性の育成に向けたさらなる事業、次代の工業教育を担う人材育成等を進めているところであります。工業高校で培った生徒の努力と成果を社会に広め、ものづくり日本を支える工業高校生の活躍を広めて行きます。本年もよろしくお願いいたします。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載