謹んで新年のお慶びを申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は、教育界にとって遅々として進まなかった大きな課題を一気に改善へと向かわせました。少人数学級の実現と教育のICT化の推進です。
40年ぶりに義務標準法の改正がなされ、小学校全学年における35人学級が実現することとなりました。また、GIGAスクール構想の前倒しにより、ICTを活用した教育が本格的に進み始めました。日本の教育が大きく変わる転換点となったのが、この2年間でした。
しかし、少人数学級もGIGAスクールも手段であって、目的ではありません。与えられた環境を最大限に活用し、子どもたちに「生きる力」をはぐくむことが目的であり、校長の使命です。
もう一つ、コロナ下の日々を通じて、あらためて「教育は人なり」と痛感しています。「感染症対策と教育活動の充実」という困難な状況の中で、子供たちの成長のために献身的に働く教職員の姿に、本当に頭が下がる思いです。
教育という営みは、未来社会の形成者を育成する営みです。言葉を代えれば、教育は、未来を創る営みであると言えます。本当にやりがいのある、魅力的な仕事です。学校教育をけん引するのは、現場のリーダーである私たち校長です。常に自らを磨き、志高く、学び続け、挑戦し続ける全連小でありたいと思います。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載