2023年は、高等学校で新学習指導要領が実施されて2年目になります。今回の学習指導要領改訂では、「情報I」で、全員がプログラミングや情報デザインを学び、「数学I」と連携してデータ活用を実践するという大きな変化がありました。
「情報I」は2025年度以降の大学入試の科目にもなっており、国立大学協会も従来の5教科7科目から、「情報I」を入れた6教科8科目を原則とする方針です。
今年は、多くの学校で、2回目の「情報I」の授業が行われます。その際、3つの方向で準備を進めていただきたい。1つは、授業の充実です。先生のさらなる研修、教材の充実、外部人材の活用などがこれを支えます。
もう1つは、他教科等での「情報I」で身につけた資質・能力の活用です。総合的な探究の時間も含めたカリキュラム・マネジメントがこれを推進します。これは、「情報I」の内容の定着にもつながり、受験にもプラスになります。学校全体としての取り組みが必要です。
最後は、課外活動の充実です。「情報I」を学んだことで、これに興味を持った生徒がさらに内容を深めようとするでしょう。これに応える体制が必要です。
一般社団法人デジタル人材共創連盟は、企業や大学等と連携し、中学・高校の授業や子供たちのデジタル活動の支援を通じて、デジタル人材の育成を目指していきます。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載