コロナの流行は収まるわけではありませんが、各教育機関はオンライン授業を適切に組み合わせて行うところが多くなりました。しかし、学生の方は対面の授業を好む方が多いようで、e―ラーニングの形態は単純な講義形式から双方向性やデイスカッションなどを様々な形で実現しようと発展しています。
社会人の学習は大きく拡大の時期を迎えつつあります。1つはリモートワークが多くなり、道具と時間の両方からe―ラーニングで学びやすい環境ができたことによって、社会人の学び直しの機会が大幅に増してきたのです。他方、日本のDXの遅れがあらゆる分野で深刻になり、この方面の人材の養成が叫ばれています。学校も対応を要求されていますが、社会人のリスキリングが重要になっています。この目的には、e―ラーニングは大変有効になります。すでに多くの講座がありますが、私たちJMOOCにおいてもAIやデータ解析などを含む、優れた講座を安価に提供しております。日本は、社会人の学習に対して世界的に他と比較しても少ない投資しかしてきませんでした。この点を大きく改善するために、今年もオンライン教育の有効活用に一層努力したいと思います。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載