昨年1月、国立大学協会は、2025年度入学者の選抜から、すべての国立大学が大学入学共通テストにおいて原則として「情報」も課すと発表しました。4月からは新しい高等学校学習指導要領に基づいた情報の教育も始まっており、全ての生徒が「情報Ⅰ」でプログラミング等を学ぶようになりました。情報科を担当する教員に関しては、臨時免許状・免許外教科担任の問題などがありましたが、11月には文部科学省よりこうした問題の解消が進んでいることも示されています。
「情報」の教育、さらに大学入試において「情報」を課すことの重要性への理解が進み、大きな前進を見た1年であったことを嬉しく思います。
本会は文部科学大臣より教員免許状更新講習の開設者として指定を受け、2014年度より教員免許状更新講習を実施してきました。昨年、教員免許更新制は廃止されましたが、情報科研修は引き続き強く必要とされているため、本会は文部科学省等と連携し、従来の教員免許状更新講習の内容を発展させた教員研修を実施しております。また、動画教材も公開しています。
情報教育は、すべての生徒が将来を生き抜くために必要な力を養成するものです。本会は今後とも、小中高教員の皆様やご関係諸団体とも連携し、情報教育の推進に全面的に協力して参ります。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載