将来にわたり日本が科学技術で世界をリードしていくためには、次代を担う才能豊かな人材の体系的育成が不可欠です。科学技術振興機構(JST)では、初等中等教育段階において理数系分野への関心・素養を高め、優れた資質を持つ児童生徒を発掘し、才能を伸ばす一貫した取組を推進しています。
具体的には、先進的な理数系教育を実施する高等学校等を支援する「スーパーサイエンスハイスクール」、科学技術に対し高い意欲・能力を持つ小・中・高校生を育成する「ジュニアドクター育成塾」や「グローバルサイエンスキャンパス」を通じ、理数系分野に優れた資質や能力を持つ児童・生徒の伸長を図っています。また、女子中高生の理系進路選択を支援する取組も推進しています。
さらに、理数系に優れた生徒の活躍の場として「国際科学オリンピック」などの参加支援や、科学コンテスト「科学の甲子園」「科学の甲子園ジュニア」を開催しています。
本年は110か国・地域から約660名の生徒が参加する「第64回国際数学オリンピック2023」が千葉市で、90か国・地域から約450名の生徒が参加する「第53回国際物理学オリンピック2023」が東京において7月に開催されます。
JSTは、次世代人材の育成などの取組充実を図り、引き続き科学技術イノベーションに貢献していく所存です。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載