本年はGIGAスクール構想の推進に向けて重要な1年となります。
私達は、令和の日本型学校教育の構築に向けて、学習の基盤となる資質・能力である情報活用能力を育成するため、また、個別最適な学び・協働的な学びを実現するため、GIGAスクール構想に基づき、1人1台端末環境を整備し、学校教育の基盤的なツールとしてICTの活用を進めてきました。
昨年4月の全国学力・学習状況調査では、「授業全体で1人1台端末を活用している学校の割合」のほか、「自分で調べる場面」や「教職員と生徒がやりとりする場面」など、授業の場面ごとでの活用状況についても調査を実施しました。
その結果、全体としては、前年度から大きな伸びが見られたものの、その結果を分析すると地域・学校間で大きな格差が見られました。
文部科学省としては、このような格差を解消し、端末活用の日常化が進められるよう、2022年度補正予算及び2023年度予算案に必要な予算を盛り込んでおり、全国の学校・教育委員会に対してプッシュ型の支援を行って参ります。
GIGAスクール構想が立ち上がってから間もなく2年になります。
令和の学びにおいて、1人1台端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテムであり、私達としても、ようやく整備できたこの1人1台端末環境を手放してはならないと考えています。
そのためには、まずは日常的な活用を徹底的に進めて頂くことが重要です。
その上で、端末を活用した結果、こんないい成果が出た、といった現場の声を、どんどん挙げて頂きたいと思います。
文部科学省は、GIGAスクール構想の推進に向け、学校や教育委員会の皆様を全力でお支えしていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載