子供の寝かしつけをサポートすることを目指した親子向け音声コンテンツ配信サービス「おやすみ書店 みみみん」が、2024年12月1日よりスタートした。
これは日本出版販売(日販)が、東日本電信電話およびNTT DXパートナー(以下、NTT東日本グループ)、日テレホールディングス(日本テレビHD)、ブレインスリープとともに、子供の寝かしつけの課題を睡眠科学・音声技術・コンテンツの融合で解決する、音声だけの絵本サービス。
「子育てをする中で、悩んだり困ったりすること」についてのアンケートによると、「子供の睡眠(寝かしつけや夜泣き、寝る時間が遅いなど)」を7割近く(66・4%)という調査結果がある(インタースペース,2018)。同調査では「寝かしつけにかかるだいたいの時間」についても尋ねており、「30分以上」が6割以上という結果もある。
「おやすみ書店 みみみん」では、こうした寝かしつけの課題をサポートし、寝る前の読み聞かせ時間が、子供と価値観を共有できる豊かな時間と感じられるよう、寝かしつけシーンに適した児童向け作品を、催眠効果に特化した音声パターンを活用することで、心地よい“読み寝かせ時間”を提供するもの。
配信するコンテンツは、声の5要素(強弱・抑揚・高低・間・音色)を定量的に分析し、子供の睡眠を促す最適な朗読パターンによる睡眠誘導メソッドで音声を収録する「読み寝かせ」手法を採用。朗読には、日本テレビ元アナウンサーであり、絵本専門士として活動する杉上佐智枝氏を中心に、読み聞かせのスペシャリストが参画している。
開発段階において、「みみみん」の音源と「一般的な読み聞かせ」の音源を使用して、未就学児を対象とした睡眠への影響を検証したところ、読み聞かせ習慣のある子供は、入眠時間が7分短縮されることが確認された。
日販では、おやすみ前の親子に安心感を与えられるような、共感しやすいメッセージや穏やかなストーリーラインの選書と音声コンテンツの制作監修を担当。12月1日からの第1弾配信では“こどものぼうけん”をテーマにした2作品「手袋を買いに」(新見南吉)、“ぬくもりのばしょ”をテーマにした2作品「岡の家」(鈴木三重吉)、「夢」(竹久夢二)、「海の話」(山本慕鳥)の計4作品。今後も毎週2作品ずつ追加予定となっている。
音声コンテンツの開発には、オトバンクの音声コンテンツ企画制作事業「スタジオ オトバンク」が協力し、同社が運営するオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」で配信されている。
2024年12月4日には、本サービスのリリースを記念し、特別“読み寝かせ”イベントが、日販本社「オチャノバ」で開催された。
会場には約40名の親子が参加し、開発に携わった、日本テレビ元アナウンサーの杉上佐智枝氏による「睡眠朗読」の実演が行われた。
参加者からは「親の私自身も心が癒され、子供と穏やかな時間が過ごせた」「寝かしつけが早くなればその分やれることも増えて親としてはすごくありがたい」といった声が寄せられた。親子で穏やかな夜の時間を過ごすための新たな習慣に期待が高まった。
プロジェクトサイト および試し聴きは https://www.mimimin.jp/