探究や調べ学習の場として、図書資料や新聞・インターネット・電子書籍といった様々なメディアによる情報の提供、本ならではの豊かな体験等々、学校図書館には「学習センター」「情報センター」「読書センター」の機能がある。多くの情報に容易にアクセスできる児童生徒の1人1台端末の登場によって学びのスタイルが急速に変化する中、児童生徒・教員と学校図書館が提供する多様な資料を結びつけたり、新たに求められる役割とは何か。小学校・中学校のさまざまな教科における実践と創立7年目を迎えた中高一貫校の取組を通して考える。
■ケース1:学校図書館の利用拡大に向け~”楽しい授業”に着目して発信~山梨県立大学非常勤講師 甲府市立貢川小学校 前・司書教諭 杉本洋氏
1997年に学校図書館法が改正され、12学級以上の学校における司書教諭が必置とされた。司書教諭が情報教育の推進役として期待される中、杉本氏は1997年に山梨県の第1号の司書教諭の一人として発令をうけ…
■ケース2:探究を支えるLC(ラーニング コモンズ)~ 生徒と共に学び、つくる~ドルトン東京学園中等部・高等部 関口真弓司書教諭
ドルトン東京学園中等部・高等部(東京都調布市、安居長敏校長)は2019年4月に開校した。アメリカで生まれた教育メソッド「ドルトンプラン」を導入し、「自由」と「協働」の2つの原理に基づく「ハウス」「アサインメント」「ラボラトリー」の3つの柱で…
■ケース3:美術科の”ことづくり”を国語と学校図書館の連携により進める~東京学芸大学附属世田谷中学校 岩本フェリペ教諭
東京学芸大学附属世田谷中学校で開催された現職教員セミナー(ケース4参照)における美術科の岩本フェリペ教諭「GIGA時代の図書資料活用~『ことづくり』で深め広げる『ものづくり』~」と題した発表を紹介…
■ケース4:5回目を迎えた「明日から活用できる学校図書館」~広く門戸を開いて教員同士の交流も~東京学芸大学附属世田谷中学校
東京学芸大学附属世田谷中学校(前原健二校長)で3月22日、現職研修セミナー「明日から活用できる学校図書館 vol.5」を開催。例年3月に実施されている本セミナーは、2024年度で5回目を迎えた…
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年4月21日号掲載